収納を増やす
地震に強い収納をつくる

■収納スペースを増やす際の注意点

・収納スペースを増やす目的を明確にしましょう。どのようなものを収納するのか、どの
　くらいのスペースが必要なのかを把握し、それに合わせた計画を立てることが重要です。

・現在の家の配置やレイアウトを検討し、無駄なスペースを活用して収納スペースを作ること
　ができます。クローゼットの有効活用や、壁面や階段下の空間を利用するなど、工夫によっ
　て収納スペースを確保します。

・スペースを有効活用して、寸法を合わせた独自の収納を造ります。コストはやや高くなりま
　すが空間にぴったり合わせた収納スペースを造ることができます。


■地震に強い収納をつくる

・既存の収納家具や棚を壁にしっかり固定することで、地震時に倒れたり転倒したりするリス
　クを減少させることができます。アンカーボルトやブラケットを使用して、収納家具を壁に
　固定します。

・地震時に重いものが落下することを防ぐため、重いものは下段に置いて、軽いものを上段に
　配置するように心掛けましょう。重い本棚などは、上段に軽い本を置き、重い本を下段に置
　くなどの方法があります。

・収納家具や棚の裏面にフラッシュバンドと呼ばれる補強材を取り付けることで、家具の強度
　や、地震の揺れに対しての耐久性を向上させることができます。

・引き出しや扉が地震時に開いて中身が飛び出すのを防ぐため、マグネットやロックが付いて
　いる収納に交換することを検討しましょう。

・一部のメーカーでは、地震に強い耐震収納家具を提供しています。耐震設計が施された収納
　家具を選ぶことで、地震時の安全性を高めることができます。

・地震時にものが飛び出す可能性を減らすため、収納内の無駄なものを整理し、必要なものだ
​　けを保管することを心がけましょう。